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「楽しみだね、おにいちゃんっ!!」

どうも一ヶ月ぶりです!
k弥生でございます!

すっかりと世間はゴールデンウィークですが!

私も、ゴールデンウィークは!


仕事です!


ksg


まあ、そんなわけで世の中に恨み言を言いつつ今回は思い立って勢いで打ち込んだSSでも投下するとします。
それではよいゴールデンウィークを。

鈴萌「ねえねえ裕也」

裕也「ん? どーした鈴萌、そんな微妙に緩みきった表情をして」

鈴萌「明日から、どうするの?」

裕也「は? 明日? 明日ってなんかあったっけ?」

鈴萌「ふふ、楽しみだなー」

裕也「んん? どうした、急にふわふわした動きして」

鈴萌「だって、明日から、ねえ?」

裕也(……鈴萌の誕生日はまだ先だったよな……?)

鈴萌「やだもう、そんなとぼけなくたっていいのよ。明日から、ゴールデンウィークが始まるじゃない!」

裕也「……ああ、そういやそうだな」

鈴萌「そうだな……ってそれだけ?」

裕也「ほかにナニがあるんだ?」

鈴萌「ハァ? アンタなに言っちゃってんの!?」

裕也「うん? え、どうしたの鈴萌さん? いきなり久々のブチギレモードですか?」

鈴萌「自分の胸に手を当てて考えてみなさい!!」

裕也(……と言われても何も覚えがないんだけど)

鈴萌「アンタ、約束したじゃない!!」

裕也「え、約束? 誰が?」

鈴萌「アンタよっ! ほかに誰がいるのいいこの部屋に誰がいると思ってんのこのあたしとアンタのふたりじゃないその状況でこのあたしが裕也以外の誰と約束できるって言うのよ馬鹿じゃないの眠ってんのノーミソ沸いちゃってんの!?」

裕也「そ、そこまで言わなくても……けど、だって、覚えてねーもん。なんだか知らないけど約束なんて」

鈴萌「いい、それじゃあ教えてあげる。バカ裕也はあたしをこのゴールデンウィーク中、千葉にあるのに東京だと言い張るテーマパークに連れて行ってくれるって約束したのよ!」

裕也「は? 俺が? そんなところにお前を?」

鈴萌「うん」

裕也「約束した覚えなんてぜんぜんないんだけど」

鈴萌「はぁ。バカ裕也ったら昨日のことも覚えてないの?」

裕也「え? 昨日? そりゃないぞ、いくらなんでも昨日のことくらい俺だって覚えてるぞ」

鈴萌「でも現実に覚えてないじゃない」

裕也「昨日は、学園から帰ってきて……宿題やって……夕飯作って……風呂に入って……寝た、よな?」

鈴萌「寝る前に、約束したじゃない」

裕也「んー……?(ぜんぜん覚えがないんだがなぁ)」

鈴萌「だ・か・ら、明日はあたしを千葉にあるのに東京にあるって言い張ってるテーマパークに連れてくの。いい!?」

裕也「おいおい、なにが悲しくてGW真っ盛り、込み合うところに出かけなきゃならないんだよ。家でのんびりごろごろしてようぜ?」

鈴萌「そんなのいつもと一緒じゃない! アンタ、そんなにゴロゴロしてたらいつか牛になるわよ! ……ううん、それじゃあ牛に失礼ね」

裕也「おい」

鈴萌「牛じゃなくて……豚? 家畜? ううん、もっとそれ以下の存在ね」

裕也「おいおいおい!」

鈴萌「まあいいわ、アメーバ以下、ミトコンドリアよっ」

裕也「その上下関係はよくわからんのだが」

鈴萌「と・に・か・く! あたしを連れてくの! それに約束した証拠だってあるんだから!」

裕也「ほー。どんな証拠だ、見せてみろ」

鈴萌「んっふっふ。もしかしたらバカだから忘れてるといけないから、ちゃんとスマホで動画撮っておいたんだから」

裕也「そこまでしてたのかよ」

鈴萌「裕也は3歩歩いたら忘れるじゃない」

裕也「俺は鳥かっ」

鈴萌「ううん、ミトコンドリア」

裕也「……このやろう……」

鈴萌「ちょっと待ってね…………ほら、見なさいよ」

裕也「どれどれ……」



裕也「……ぐー……」

鈴萌「もー、バカ裕也ったら、お風呂上りにソファで寝てたら風邪引くわよ?」

裕也「んー……」

鈴萌「ほらぁ、おきなさいよ……しょうがないわね、抱えて起こそうかしら……っと」

裕也「んむぅ……?」

鈴萌「きゃぁっ!? バカ! エッチ! どこさわってんのよ!」

裕也「ぐー……」

鈴萌「ったく、眠ってるからノーカウントにしてあげるけど、実際に胸なんて触ったら全ゴロシよ全殺し!」

裕也「…………ぐー…………」

鈴萌「もう、ちょっと、本当に風邪引くわよ?」

裕也「……うん」

鈴萌「もう、知らないわよ?」

裕也「……う……ん」

鈴萌「…………!」

裕也「ぐー……」

鈴萌「ゆ・う・や」

裕也「……うん……?」

鈴萌「ねえ、お願いがあるんだけど聞いてくれるかな? 聞いてくれるわよね? ありがとっ! 明日、千葉にあるのに東京にあるって言い張ってるテーマパークに連れてってくれる?」

裕也「ぐー……うん……うん……すぴー……」

鈴萌「やったぁ♪ ありがとねっ!」



鈴萌「ほらね?」

裕也「ほらね、じゃねえっ! なんでそんなドヤ顔なんだよ! これ、不可抗力っつーか契約不履行だろっ」

鈴萌「なによ、男に二言はないんじゃないの?」

裕也「女がそれを言うな。ってか、寝ぼけてる人間捕まえて約束させんなっ!」

鈴萌「へー、いいもん。それじゃあこの動画みんなにバラ撒くから」

裕也「ほう?」

鈴萌「寝ぼけて私のおっぱい触ったシーンだけ抜き出してネットにばら撒いてやるんだからっ」

裕也「きょ、脅迫するつもりかっ」

鈴萌「あー、音羽さんなんか怒るだろうなー 先輩も怖いわよねー」

裕也「うぐ……ぐっ……」

鈴萌「ほら、どうするのよ?」

裕也「……ちっ」

鈴萌「え? なに? 今何か聞こえたかしら? 『ちっ』って?」

裕也「おまえなぁ……」

鈴萌「裕也」

裕也「な、なんだよ急に神妙な顔して」

鈴萌「あたし、すっごい楽しみにしてたんだよ? 裕也と一緒に遊びにいけるって」

裕也「け、けど俺覚えてな……」

鈴萌「それと……もう覚えてないかしら? あたしが、この家に戻ってきて、今月で1年なんだよ? それから初めてのゴールデンウィークなんだもん……楽しみ、だったんだよ……」

裕也「す、鈴萌……?」

鈴萌「だから…………って!?」

裕也「ん?」

鈴萌「あ……え、あたし、今ナニ言ってた?」

裕也「は?」

鈴萌「えと、ちょ、ちが……わないけど、違うのっ」

裕也「???」

鈴萌「と、とにかくっ! いいの、今聞いたことは忘れなさい!」

裕也「え? は? ああ?」

鈴萌「結局どうするのよっ 行くの? 行かないのっ!?」

裕也「……ふぅ。オッケーオッケー。行くよ。連れてってやるよ」

鈴萌「やったぁ♪ ……って、なによその余裕ありげな表情! キー! なんかムカつく裕也の癖にっ!」

裕也「ほー。それじゃあ明日はなしか?」

鈴萌「あ、ウソウソ、うん、なんでもない、なんでもないわオホホホホ……」

裕也「くすっ……オッケー。それじゃあ今日は明日のために早く寝ておこうぜ」

鈴萌「そうねっ! それじゃあ明日ちゃんと朝あたしを起こすために、裕也、あたしのベッドであたしと一緒に寝なさい!」

裕也「だからそれ俺のベッド……って、一緒ぅぇえっ!?」

鈴萌「ふふふっ、明日は楽しみだわー♪」

裕也「ちょ、鈴萌、おま、ホントに一緒の……」

鈴萌「ナニよ、不服なの?」

裕也「不服とか不満とかそういう話じゃなくてだな……」

鈴萌「あーもー、さっさとベッドの準備して、先に寝てベッド温めときなさいよ!!」

裕也「……お、おう……」

鈴萌「ちゃんと明日の予定組んでから眠るのよ!」

裕也「……へいへい……」

鈴萌「…………」

裕也「な、なんだよ?」

鈴萌「ふふっ♪ 楽しみだね、おにいちゃんっ!!」

裕也「ぶっ!!?」

鈴萌「アハハハハ! 面白い顔っ! アハハハハ♪」

裕也「……なんだよ、今日の鈴萌、変だな……」

裕也「けど、そっか、一年、か」

裕也「あっという間、だったな。よーし、それじゃあ明日はせっかく行くんだ、楽しんでくるとするかっ!」

鈴萌「なにブツクサ言ってんのよ! 早く温めてきなさいよ!」

裕也「へいへい」



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