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静香「相変わらずキミは、なんと言うのかな、ダメだねぇ」
ずいぶんと久しぶりですね、フェイントトーンでヒロインになれなかった御崎静香さん。
静香「はっはっは、わかりやすくもずいぶんな挨拶だね。
なれなかった、と言うのかな?
もともと攻略非対象キャラとして設定されていたのに、キミが暴走して話に絡めまくったんじゃないか」
そうだったっけ。
静香「まあいいさ、その件は深く触れないで置こうじゃないか。それよりも、だ」
ええ、それよりも、どんどんと目がかゆくなってまいりました。
静香「花粉症かい? 難儀だねぇ」
今年は鼻よりも目が酷いです。花粉症用の眼鏡を愛用しております。
静香「それは効くのかい? イマイチ効果のほどが信用できないのだけれど」
まあ、わりと。それよりも、なんでこんなトークが展開されているんだ?
静香「ふふふ、それはね、今日がホワイトデーだからだよ!」
仰ってる意味がわかりませんが。
静香「どうせキミのことだ。ひとり寂しく今日という日を過ごしているのだろう?」
……ほっといてくれませんかねぇ?
静香「そんなキミのために、このボクが一肌脱いで遊びに来てあげたんじゃあないか!」
ほー、そらありがたいことで。
静香「そんなわけで、だ。さ、出したまえ」
出す? なにを?
静香「決まっているじゃあないか。今日はホワイトデーだよ? オトコノコがオンナノコに3倍プレゼントをする日じゃあないか」
と、は言え、俺は静香さんからなにも貰ってませんが。
バレンタインの日に貰ったものといえば……羽衣先輩のチョコレート(ボディ)だけですよ?
静香さんからは何も貰ってないじゃないですか。
静香「つれないことを言うじゃあないか。せっかくボクがキミのためにこうやって……(しゅるん)」
え? ちょっと?
静香「ふふ、ほら、一肌脱ぐ、と言っただろう?(外された制服のリボンがするりと舞い落ちる)」
わ、わ、わー!?
静香「なーんてね、ジョークだよ、ジョーク」
……ほっとしたような、ガッカリしたような……。
静香「ボクがここにきた本当の理由は、ね? 取立てだよ」
取立て?
静香「ホワイトデーもあと2時間と言うところまで来たのに、お返しがまだこない! とボクの友人が言っていてねえ?」
はあ?
静香「なんでもその友人は、バレンタインデーの日にチョコレートを自らのカラダに……」
……えっ?
静香「さ、ほら、出したまえ。もう時間もないんだ」
えと、え? あれ? それって羽衣先輩? ふたりって知り合い……だっけ?
静香「ふふふ。お返しはしないと、オトコノコとしてマズイだろう?」
って、今から準備しても間に合わないですよ!
静香「ふむ……それでは友人にはボクから上手いこと言っておいてあげようか?」
え。本当ですか?
静香「ああ。オンナに二言はないさ」
そ、それじゃあ……
静香「その代わり、だ」
ん?
静香「ボクをメインにして、一本お話を書きたまえ。そうしたら上手いことやってあげよう!!」
おおおおい!! それが言いたかっただけじゃないのか!?
静香「ふふふ。楽しみにしておくよ♪」
◇
……とまあ、なんと言いましょうか。特にオチもないまま終わるわけですがw
御崎センパイをメインにしたお話、いつか書いてみたいですなぁ……。
それではまた!