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『どういうキミとボクに――雪は降るのだろうか。』

こんにちは。
今回担当のk弥生でございます。

「日記よろしく! ネタはないから!」

と言われてまあ近況でも書けばいいかーと思ってたんですがー

書けるような近況も無いわけで。

スマホに変えました。
京極マリアprpr。
美希可愛いよ美希。

ほら、この程度ですよ!?

なので。

思いつきばったりの駄文をば。
fainttone アナザールート
ルートは幻の『静香ルート』で。



静香「やあ、久しぶり」

裕也「あ、御崎先輩。ども、お久しぶりです。
    今、部活帰りですか?」

静香「ああ。成瀬クンは?」

裕也「放課後、なんとなく図書館行ったりブラブラしてました」

静香「それで、こんなグラウンドの方まで?
    そんなにブルマ姿の若い肢体を拝みたかったのかい?」

裕也「そんなことありませんよ!」

静香「ははは、冗談さ、冗談。そんなことよりも、だ。
    世間はすっかり冬らしくなってきたねぇ」

裕也「ええ。もう11月も中ごろですしね」

静香「ああ、今年もあとひと月で終わってしまうよ。
    毎年、このシーズンになるとホント切ないものがあるねぇ」

裕也「へえ。先輩でもそういう感慨深げになることがあるんですね?」

静香「ほー。キミはケンカを売ってるのかな?」

裕也「い、いやいや、そんなつもりは!(……先輩の笑顔が逆に怖いぜ……)」

静香「コホン。まあ、そんなガラにも無く、不似合いにも、よせばいいのに、感慨深げになってるボクだが――」

裕也「ごめんなさいマジごめんなさい」

静香「ふふ。キミをいじめるのはこの辺にしておいて。嫌われてしまっては困るからね。
    まあ、そんなわけで12月なんだが」

裕也「えと、まだ11月ですよね」

静香「当たり前だろう。キミは何を言ってるんだ?
    これからくる12月の話をしているんだよ」

裕也「はあ」

静香「12月というと、アレだね。イベントが多いね」

裕也「あー、よくテレビでやってますよね。幕張とか有明でいろいろなイベントが開催されて――」

静香「それもある」

裕也「あとは、確か年末も年末、有明でコミケが開催されますよね」

静香「そうそう。他には?」

裕也「期末テスト……冬休み……」

静香「もう一声!」

裕也「……あと、大晦日?」

静香「そうそう。煩悩の数だけベルが鳴る――って違うよ。
    ほら、もっとこう、大事なイベントごとがあるだろう?」

裕也「???」

静香「はぁ。やれやれ、そんなことじゃあ――いや。
    まあ、だからこそ、キミなんだろうけど」

裕也「よくわからないんですが」

静香「ふふふ。年に一度のイベントを忘れたら、彼女さんに怒られてしまうよ?」

裕也「いや、別に彼女さんとかそういうのいませんから。
    えと、ん? 
    ――ああ!」

静香「わかったかい?」

裕也「クリスマス、ですか」

静香「ぴんぽーん。
    正解だ。正解したそんな成瀬クンには賞品が」

裕也「うえぇ? ずいぶんと唐突な話ですね」

静香「ふふふ。ボクも今思いついたからね」

裕也「行き当たりばったりですね」

静香「人生常にアドリブだよ」

裕也「そんなものですか」

静香「話をそらすなよ。ところでキミへの賞品なんだが――何が欲しい?
    ――そう変な顔をしないでくれ。
    そりゃそうだろう、今思いついたばっかりなんだ、準備なんて出来てるわけないじゃないか」

裕也「いきなり思いつかないですよっ!!」

静香「いかんな、そんな悠長に構えていては。急いては事を仕損じるぞ?」

裕也「逆じゃありませんかそれ」

静香「……久々に会ってますますツッコミに磨きがかかってるね、キミ。
    それはさておき。
    賞品さ、賞品! 心ときめくきらびやかな賞品!
    さあ、キミは何を欲する?」

裕也(……テンション高いな先輩……。
    けど、賞品って言ったってなぁ……)

静香「選択時間は残り10秒です。
    ――ちっちっちぼーん。はいしゅうりょー。」

裕也「早っ、3秒くらいだし」

静香「ざんねーん。答えられなかった成瀬クンには罰ゲームです」

裕也「常々思ってたんですが『罰ゲーム』って『罰』であって『ゲーム』じゃないですよね」

静香「だから話をそらすなよ。
    男だろう? 男らしく罰を受けるんだ」

裕也「出会いがしらにクイズ出されて間違えたら罰ゲームって
    なんかワンクリックサギみたいな話なんですが……まあ、いいですよ。
    で、何をしたらいいんですか?」

静香「額に肉って書く」

裕也「はぁ?」

静香「ボクが筆ペンでキミの額に『肉』の文字を書く。それが罰ゲームさ。
    ん? なんだいその表情。不満げだね?
    『米』の方がお好みかい?」

裕也「いや……肉でいいです」

静香「ふふふふ。っさあ、それじゃあ目を閉じたまえ。この筆ペンで達筆に書いてあげよう!」

裕也「ノリノリだ、この人ノリノリだ」

静香「さあ、さあ!」

裕也「わかりましたよ……はい、どうぞ」

静香「…………」

裕也(…………? ん? なんだ? なにも――)

静香「ちゅっ」

裕也「――は!?」

静香「STOP!!」

裕也「うわわっ!?」

静香「――ふっふっふ。
    ふむ。
    ふふ。我ながらよく書けたな、うんうん」

裕也「――って、先輩!?」

静香「ははは、そう怒るなよ。 水性だから洗えば簡単に落ちるから」

裕也「いや、額の『肉』の話じゃなくてですね?」

静香「ふふ、“そっちの方”は――言わばプレ・プレゼントだよ」

裕也「え?」

静香「それじゃあ、ほら、タオルを貸してあげるからこれで顔を拭きなさい」

裕也「有難うございます――って、ぶわっ!? 
    いきなりタオルを顔に――!?」

静香「それじゃあ、またね成瀬クン」

裕也「せ、先輩!?」

静香「“さっきの続き”は――、
    また、クリスマスに。

    彼女さんはいないんだろう?
    だったらお互い相手がいない同士――楽しくやろうじゃないか?

    ふふふ♪」


――終わるぅ。

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